水域

じくうをこえて

「20代の身体じゃないでしょ」

今週のお題「運動不足」

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今回のエッセイはマジの注意喚起をします。

 

運動不足。スタミナないなーと勝手に思っていたけれど、スタミナがなくて困る場面ってシャケの産卵にあたる部分くらいしかないんだよなぁ。とか思っていた大学時代。私はバチバチの文化系でした。

一回やばそうな雰囲気を感じたことがあったな。献血で400ml抜いて、そのあとアルバイトに行ったら立ちくらみがして、事務所でネットサーフィンするはめになった。でもこれはそんなものなのかな。

だって、私一日8000歩歩いてるもん。

休日家に篭る日は100歩とかしかないけれど、外出は好きだし、旅行もするし、仕事でも歩いたりするし、人並み以上には足使って運動してる。でも、パソコンの前で産卵するときはしんどいんだよな。

それくらいに思ってました。私、若い。私、歩いている。だから運動はしている。そんな思い込みがありました。

 

大学5年目のときに、数年ぶりに整体にかかった。慢性的に体の節々が痛く、腰や首の凝りは生活に支障をきたすレベルだった。

整体の先生が横になった私の筋肉を探る。

「っっおーーーー。」

(なんですか?)

「限界やねぇ。」

は?思わず声が出た。

曰く、これ以上ないくらい筋肉が凝り固まっていて、ほぐすこともできない。なんなら骨と筋肉が固まっているから、矯正も難しい。そんな身体で生きてたの?

「地道にほぐしていくしかないねぇ」

どうしたらいいですか。

「運動するしかないねぇ。」

私、人並み以上には歩いてますよ。

「運動ってのは脚だけでするものじゃないからね。君が限界を迎えている背中や首は、別の運動でほぐしてやらないと。」

 

運動とは、散歩だけではない。

これを悟るのに20うんねんかかった。

それから多少走ったり、ラジオ体操とかストレッチとか、全身運動を頑張った。少しだけ習慣づいた。すると結構マシになった気がする。スタミナの方はさっぱりだけど、体全体を使うことを意識するだけで、体調や凝りがこんなに変わるなんて思ってもみなかった。

 

 

話はとんで、今年。整骨院に通っています。

「20代の身体じゃないでしょ。」

しょっぱなに言われた言葉。

そっか、まだまだ足りへんねやな。

「僕、あなたの担当になります。毎週来てください。がんばって楽になりましょう。」

軽い気持ちで行った整骨院だったけど、自分が難病に冒されてて、主治医がついたような気持ち。

これから自分の身体と向き合ってよくしていきたい。

運動不足のおかげでこんな向上心がつくとは。

 

 

さて、ここまでお読みいただきありがとうございました。毎日散歩してるから大丈夫とか、仕事で歩くからとか、万歩計の数字に惑わされんといてください(もちろん歩くのはええことやと思うけど!)。

腕回したり、走ったり、ストレッチしたり、ヨガしたり、球技したり。いろんなところを運動させてあげんと、あなたの身体は錆び付いてしまいますよ。って話でした。