大陸横断計画第76夜「野を越え山越えポーランド人少女とバール鉄道でモンテネグロの首都へ」

12/11
ヴェネチアからこんにちは。いっぱいお土産買えそうです。いうてもあと20弱あるからあんま買い込みたくないけど！

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バール鉄道という路線をご存知でしょうか？「景勝鉄道」と呼ばれ、非常に美しい景色を楽しむことができる鉄道路線で、セルビアの首都ベオグラードからモンテネグロのバールまでの区間を結びます。

ルートはこんな感じでした。

今回私は9時発の昼行便に乗りました。夜行便だと夕方ごろでて翌朝到着です。
バールは何もないらしいので首都であるポトゴリツァまでのチケットを購入。2600円ぐらいでした。

それでは実際乗ったレポに移りましょう。

9時発車なので念のため8時10分ごろにベオグラード駅到着。さ、ホームへいこう〜
(気が動転して写真撮れてなかった)

レール全部剥がされてる。

一瞬思考止まりました。え、ここレールないけど魔法でなんとかするんじゃね？みたいに思ってました…。30秒後正気に戻り、以前チケットを買ったカウンターへ。
「ここじゃないわ、3番トラムで8駅めよ。9時出発でしょ、急いで！」
親切に教えていただきましてダッシュでトラム乗って行く。

トラムはこんな感じ。8駅先へ。終始Googleマップ気にしながら。。。近くにバックパッカーの女の子がいたので多分この子も駅行くんだろうな〜と思い、ちょっとだけ安心する。

(写真撮る余裕なんてないよ)
ソワソワしながらそれっぽいとこで降ります。ナチュラルに無賃乗車した。そして駅っぽいもの(列車が止まっていた)に向かってダッシュ。

駅でした！！！！よかった！！！！

駅員のおっちゃんにきくとバール鉄道だよ！と！よっしゃぁ！と叫んでしまうくらいの喜び！めっちゃ焦りました〜。

乗車して席に荷物置いたのが8時50分ごろ。
車内こんな感じ。部屋ごとにセパレートしています。多分一部屋2人なのかな？今のシーズンは。

発車まで時間ありげなので売店へ寄る。
車両に戻るとさっきトラムで一緒だった子が同室に。
ダレスさん(18)。ポーランド出身で、彼氏のいるポトゴリツァまで行くみたい。

近くの部屋の男性が我々の部屋に来て言うことには、

「事故があって２時間ぐらい遅れるぞ」
えっ。走った意味は？
えっ？？？？
日の出てるうちに見所行けるの？？？

そう。この鉄道の見所って、ポトゴリツァ到着の１時間前ぐらいのポイントらしい。そしてもともとの予定到着時刻が18時50分ごろ。そのため17時過ぎにポイントに差し掛かるので、本来ぎりぎり見れるかなって感じ。なので。

2時間遅れたら暗くてみえません。
いやーーーーーーーー！！！
詰みですね。あきらめよう。

ゆっくりダレスと喋ったり写真撮ったりしてた。
ハープ弾いてよろしい？とおっしゃるダレス。ん？いいよ？

めっちゃじょうず。車内の人集まって来てみんなで聴いてた。もう完全にコンサートや。
ハープってなんかチューニングでスケール変えるっぽい。よくわからんツマミしょっちゅういじってた。カノンとかも弾いてくれて、それをバックに読む本は最高でした。

なんだかんだで定刻から2時間と41分遅れて発車。動いた瞬間車内のいたるところからワッと歓声と拍手がおこりました。笑我々もハイタッチで喜ぶ笑
ダレスはとても快活で歯切れの良い英語を話すティーン。笑顔がとても印象的で車内のみんなとすぐ仲良くなって、色々情報仕入れて来ては私に教えてくれたりしてました。
そんな彼女がハープ携えて遠い土地に住む彼に会いに行くなんて、なんという主人公感。。。それを見守る私、劇中の一人物になったかのようでした。

今回の移動のお供はこれ。

ペンギンハイウェイ、出発前に家から発掘したので持って来てました。アオヤマくんもおねえさんもいいキャラしてました。設定すごい良かったしモリミーの描写が爽快で読んでて夏の香り感じました。脳内でパステルカラーの映像が勝手に再生される。映画もみないとですね。おもしろかったです。